フブキ 烏天狗 72
夜鴉(よがらす)は 月に鳴き
烏天狗(からすてんぐ)は 獲物を探す
真黒な羽を はばたかせ
月影の中を 飛ぶ
「どれどれ どの子を 攫おうか」
「嬢ちゃを 連れて 帰ろうか」
時に同胞(はらから)と 刃を合わせ
死の臭いと戯れる
誰とも交わらず 一人生きる
寂寥(せきりょう)を感じる 暇(いとま)もない
「己(おのれ)も昔は 人であったが
その記憶も どこか遠くへ 消えてしまった」
もう夜が明ける 烏天狗は 塒(ねぐら)へ向かう
硬い羽根と 刃を抱いて 貪るように眠る
その体は 少しも動くことはない
また 夜がくるまでは
武装神姫フブキ 烏天狗(からすてんぐ)装備
ワンダーフェスティバル2011冬にて販売です。