2023-07-22

カマワリとカガチ 設定資料編

 この記事では作るの大変だったよ~みたいな
設定とかその辺交えて少しお話します

絵がうまくないし字が雑なのは許して~


設定資料その1

まずどんなメガミを作るのか紙にちまちまと
書き出すところから始まったんですけど…
右上の日付を見ると
2017/10/13とありますね…
5~6年たっとる!
まあその間コロナがあって二年間くらい手つかずになってしまったり
途中で引っ越しを挟んで大規模な断捨離をしたり
他のアイテム(クーリエちゃんや靴とか)を作ったりもしていたので
丸々5年作り続けていた訳ではもちろんないです
でも時間かかったな~!

右にこの2体の設定
これがないと始まらない!
まず設定ありきなので練りに練っておきましたよ!

右下にモチーフになるようなものを書き出していって
なんかよさそうになるまで考えます

やっぱり私はメカデザインが苦手なので
有機的なものを選びました
鬼という禍々しさと奇妙な植物
そしてそれに相反する縁起のいいモチーフを
かけ合わせることでバランスを取ろうという感じです

セリフとかも書いてありますが
まだ性格がはっきりしてないので口調が違いますね
あと不気味な感じにしたかったので
目玉とか強調してたりしてます
その瓢箪のデザインきもくない?
本当は瓢箪も鬼灯の実も目玉がぐりぐり動くようにしたかったんですよね~
結局デカールを使うことになったんですが…
(デカールについてはあまーいちゃんとのお話もあるので
そちらを見てみてください)

あとクリアパーツ使いたかった~!
お札持ってる手とか肩の武装パーツとか~~~!
手は結局作れなかったしな~!
難しいです兼ね合いが…
あとカガチばっかクリアパーツ使うのもなんだな~と思って
やんなかったのもあります

とりあえず二人の攻撃方法とか
そのあたりがぼんやり決まったので
それに沿って武装を考えていきます



設定資料その2
カマワリ

命名方法ですけど彼岸花がモチーフに決まった時に
別名を検索したら地域によって1,000以上呼び名があるとかで…
その中から良さそうなのを選びました
カガチも鬼灯の別名ですが
音の響きが似た感じでカ行の名前を探したらこれがあったので…
一応二人は双子みたいな扱いなので
名前を似せたかったのです
おかげで私もどっちがどっちだかわからなくなったりする…
雷花(カミナリバナ)と資料には書いてますけど
それでライカと読ませるのもいいな~と思ったのですが
ちょっと変わった感じにしたかったのでカマワリに決定しました

頑張って作った武器たち


この子は近距離型にしようと決めたので
武器を沢山用意することにしました
本当はもっともっとたくさん作ってあげたかった…
メガミと言ったらMSGなんですけど
私から見るとちょっとメカメカしいというか…カクカクしてる?
もう少し自然な実際に人が使うようなデザインが好みなので
農具などを参考にしました
一揆とかで実際に武器として使っていたようですし
曲線が美しいですよね
こういう細かい武器作るの大好きなんです
小さいパーツというか…

手作業で原型作ってると言ったら
気が狂っとると言われた金砕棒
これ作るのめちゃ楽だったけどな…



その中でちょっと毛色の違うものが二つ
刀と金棒ですね
金棒は鬼モチーフなので持たせたかったのです
調べてみると金砕棒(かなさいぼう)と言って
古くから合戦とかでも実際に使われてたらしいですね
なのでデザインを誇張せず
当時の物をなるべく再現しました
六角の棒が見当たらなかったので
プラバンに筋つけて六角柱を作ってから
中にパテ入れて固めて装飾を足していきました
とげとげの部分は手芸で使うホットフィットです
山ほどあるので使いました
模型用のモールドだとなんかしっくりこなかった


刀は毛抜形太刀拵(けぬきがたたちごしらえ)
といって奈良時代からある
刀剣としてはかなり形の古いものだそうです
なにせ持ち手のところに布や紐で装飾がされておらず
代わりに毛抜きの形に透かしが入っています
刀も金棒も古い時代からあるってことを
強調したかったのでこのデザインにしました
この刀は彼女にとって意味のあるアイテムという設定です
抜いた状態と鞘に納めた状態のどちらもあるので
シーンによって使い分けてください

あとはなるべく身軽になるように
手甲とか腰当てなどをデザイン
縁起がいいものとして
足首にはご祝儀袋や日本酒の瓶についてるのしとか
水引・組みひもとかをベースにデザインしています
しかし肝心の彼岸花をどうするか決めかねていますね…
あと下駄のデザインも…



設定資料その3
カガチ

漢字で書くと「輝血」
いいですね…素敵な名前だな~
この子は遠距離型で術を使って攻撃するタイプ
和風なのでお札とかヒトガタとか
そして術タイプという事は
あんまりアクション的には派手な動きは
しなくていいだろうという考えから
可動する袖を付けてみたり
二の腕の武装にボリュームを出したりしています
可動袖と小ぶりな固定袖の2種が付属します
可動袖作るの大変でした
参考にしたのは浅井さんが以前作られていた
「天獄」の可動フィギュアです


私はあんまりごちゃごちゃした装備は好きではないので
これくらいの量が一番バランスが取れていていいと思っています
余剰パーツは出したくないというか
出ても最小限にしたいというか…
武装神姫のライト武装みたいな感じ…
あの感じがまとまっていて
取り回しやすいし
遊びやすいと思っているので

最小限のパーツ構成で意味を持たせて
デザインするのはなかなか楽しいです
ここで重要になってくるのが
メインである鬼灯のパーツ…
どうやってデザインするかですが
実際の鬼灯の外側ってぺりっと剥がすことができますが
あれを再現したかったんですよね
なので可動させる必要があった
資料5に出てきますので
どうやったかはそちらをどうぞ

カガチは着物ベースのデザインなので
舞子さんが履くようなぽっくりにすぐ決まりました
お腹周りも帯とか帯どめとか
テーマが決まっていると
素体のデザインもしやすいですね
しかし着物の裾の表現って前垂れと後ろ垂れ
に集約してしまいますよね
可動などを考えるとどうしてもこの形に
収めなくてはならず
過去に発売されたオフィシャルの子たちを見ても
うーんやっぱりこれかあ~
になっちゃうんですよね
なにか他の表現方法があれば
使ってみたいです


設定資料その4

武器関係のイラストです
鬼灯のパーツをどうにかして
組み換えのプレイバリューを出そうと苦心しているところ
術師と言ったら杖持ってるな~
日本でも古来から
戦うお坊さんが錫杖持ってるな~という事で
(うしおととらあたりの知識だ…)
錫杖で調べてみると
良く目にするようなシンプルなものから
けっこうゴテゴテしてるものまで沢山あったので
組み替えて錫杖にしてみようという事で
持ち手の杖をデザインして
組み換え用の基部を作り…みたいな感じです

割と組み替えて遊べるパーツになった

組み合わせ色々試してください


鬼灯提灯のアイディアも書いてますね
提灯は絶対作りたかったので入れました
資料3にもちらっと書いてますけど
本当はクリアパーツで実を作って
中を光らせて明かりを透過させたかったのですが
量産することを考えたら現実的にま~無理だなとなり
(クリアパーツをそもそも断念したし)
実が外からも見えるようにと
外部分をを三枚にしています
構造について書いてますけど
最終的に全然違うものになりました
持ち手も自然の枝を拾ってきて使いましたし
思い通りにならないけど
最後にはいい感じにしあがってくれて良かった

斧や鎌のデザインも見えますね
紙に描いてからトレペで写し取り
それをプラバンに貼りつけてから
切り出していくのが私の作り方です
ヒトガタも同じで
これは一度PCで線画を引いてから印刷してそれを
プラパンに貼りつけて切り出していきました


設定資料その5

鬼灯の可動パーツの図面と
彼岸花武装のデザインについて

根本部分の可動パーツ
小さなロール軸が入っています


まずは可動パーツについて
色々と可動の方法を考えてますけど
最終的にはメガミのお腹部分に使われてるような
ドラム式のロール軸の小さいのを作って
使うことにしました
見慣れたパーツなので
組み立てる人にもとっつきやすいでしょうし
なにより私が小さいものスキーなので
既存のパーツの小さいものを作るだけで
楽しくなれます

基部2種類
コマっぽい形をしている


この基部パーツの全体的な形としては
コマっぽくも見えて和風でいいな~と
いかにも接続用のパーツです!
って感じにしたくなかったので
パーツの形になるべく意味を持たせたいのです

とにかく方眼用紙に図面を引きまくって
それをプラバンで切り出して作っていきます
や~これ大変だった~
でも楽しかったな~
何回失敗したかわかんないけど

多分一番苦労したパーツ彼岸花
そして接続パーツの髑髏


彼岸花についてはめちゃくちゃデザインで
迷っているのが見て取れますね
どうやって彼岸花ををうまい具合に
デザインに落とし込めるかで相当苦労してます
色々と試作も紙で作ってみたりして
最終的には右端にあるような
組みひもを使ったデザインにしました
実際に出来上がったものと
割と近いもののイラストがのってますね

ボツの数々…


デザインが決まってからも大変で
最初はパテで丸ごと作ったりもしてみたんですが
いまいち精度が高くないな~ってなって
エバーグリーンの細くてしなりのあるプラ棒を
使って実際に編み込んで作っています
編み込んだだけではどうにもならないので
もちろん色々と調整はしておりますが…
何度も作り直して
このパーツが一番大変だったかも

下方向に伸びる房飾りは
今見るとだいぶ長く書かれていますね
まあ彼岸花の茎を表現したかったんですけど
実際は長いと邪魔になるだろうという事で
今の形に落ち着きました
9ピン使って接続します


設定資料その6

お顔について
ずいぶんツノ長いなこのイラスト…
鬼なのでツノありの顔パーツを作ることは決まってました
そして普段用の生えてないのも
いちおう双子っぽい設定なので
造形の雰囲気はかなり似せています
髪型についてですが
ま~やっぱり短いほうが好きなので
取り回しやすさでもデザインでも

参考にしたのはワンダさんです
大好きだからな…
あんな感じで
よりアクティブな感じと
よりおしとやかな感じにデザインしてみました
自分ではめちゃくちゃ良く出来たと思っています



胸のデザイン書いてますね
迷ってるな~
何でかというと
武装状態と素体状態の
2形態を作りたかったんですね
神姫もメガミも大体そうなので
そして分かりやすく差を出しやすいのは
胸パーツなんですよね
大体胸パーツ交換が常套手段といいますか
そしてこの辺は素体の塗装パターンも
絡んでくる話なのでなんか色々と
描いてたりしますね

カマワリの胸パーツ
ホワイトの上にクリスタルカラーのサファイアブルーを塗っているので
青っぽく光っている


カガチの胸パーツ2種類
一つはカマワリと共通デザインだが
二人とも胸の大きさと形が違う


右下のなんかたくさんあるのは
錫杖のパーツの一部です
これも切り取ってプラバンに貼って切り出して…
みたいな

あと髑髏の事が書いてありますね
彼岸花の事で試行錯誤しているところです
パーツを作ってもどうやって武装させるかが問題で
上の方でも書きましたが
いかにもな接続パーツのデザインではなく
パーツに意味を持たせたかったので
髑髏をモチーフに選びました
鬼って言ったら人骨がセットで描かれるものですからね
これは二人とも共通のパーツですが
身体に刺さる軸の位置が違います
受け軸の方も彼岸花は両目にぶっすり
鬼灯は額の穴にぶっすりと
良い感じにまとまりました
まあこれ額にも目がある髑髏だから人骨ではなさそうですね


といった感じでだーっとご紹介してきました

こんなとこ読んでるあなた!
あなたはかなり物好きだと思います

読んでくれてありがとう

めっちゃ考えて作られてるんだな~って
思ってくれたら嬉しいです